オンラインゲームのシステム案

「ポリゴンウォーク」からだいぶ外れてしまうが、前回の記事で書いたオンラインゲームにおけるプレイヤー間のパラメータ干渉についてもう少し考えてみた。

オンラインゲーム内の様々なオブジェクトを外部からアクセスできないパラメータを持つインスタンスと考えた場合に、そのオブジェクトを支配するというのは、そのオブジェクトの隠ぺいされたパラメータを制御するメソッドを自在に操るアクセス権を持つということとも考えられないだろうか。

その支配者は、キャラクター含む世界内のオブジェクトを自由自在に編集できる。

例えば、その支配者はフィールド上に生えた木というオブジェクトから葉をなくすこともできれば、お気に入りの場所に城を建てることもできる、また、出会ったプレイヤーの姿をネズミに変えてしまうことさえもできるのだ。

ネズミは移動はできるがもはや会話をすることはできない。

そのネズミを見た人はそれがプレイヤーだとは思わないかもしれない。

そのオブジェクトへのアクセス権とは、まるで「ゲド戦記」における「真の名前」、また「指輪物語」における「指輪」のようなものである。

この「オブジェクト」へのアクセス権の争奪戦をテーマにしたオンラインゲームがあっても面白いかもしれない。

非常に過激な仕組みでユーザー間の争いが絶えないかもしれないが、数々のドラマが発生するだろう。

例えば、アクセス権の鍵となるものを「指輪物語」の「指輪」のようなものに託すとすれば、その所有をめぐって善と悪が対立する構図になるだろう。

善き人が指輪を持てば平和な世界になるが、悪しき人が指輪を持てば好き放題にやるわけだ。

あるプレイヤーは木に変えられひとつの場所から動けなくなり、通りかかるプレイヤーを無言で眺める。
できることと言えばその葉を少し揺らすことくらいだろうか。

木に変えられてしまったプレイヤーはたまったものじゃないがそれもひとつのドラマを生む要素だろう。
もしかしたら通りかかった人が気づいて魔法を解いてくれるかもしれない。

もしくは勇者が現れて支配者から指輪を奪い、世界にかけられた魔法をすべて解いてくれるかもしれない。
それが明日なのか1年後なのかはわからないが・・・。

しかしそうやって偶然に与えられた不公平な生を積極的に生きるということはまさに人生である。

あるプレイヤーは支配者に小鳥に変えられもはや喋ることもできず自分の境遇に嘆く。
しかしあるとき空を飛べることで他のプレイヤーには絶対にできない自分の役割に気付くかもしれない。

これは決められたストーリーを手順通りに進んでゆく従来のスタイルのゲームではなく、プレイヤーが与えられた世界の中で問題を発生させ、また、それを解決してゆくゲームである。

ある意味、みんなが勇者ではなくそれぞれが与えられた役割を演じるという点では本当のロールプレイングなのかもしれない。

現実的にはすべての人が同じクオリティで楽しめないゲームの商品化は苦情だらけになるのかもしれないが、もしこんなオンラインゲームがあるなら一度遊んでみたい気がする。

私はエンターテイメントというのは単なる暇潰しではなく、何か人生について新しい学びがあるものだと思う。

そういった点ではこの仕組みはかつてないエンターテイメントになる気もしないではない。

私はネズミなりに世界に貢献する方法を見いだすことを楽しめるのではないかと考える。

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